北田工務店の現場日記
地盤の安全性を高める

住宅の着工の前には 『 スウェーデン式サウンディング試験 』により
施工する地盤の強度・耐力を調査することは以前お伝えしました
もともと畑だった場所などを開発申請して宅地造成をした土地などや
近くに河川や田んぼがある土地などは地盤改良工事をすることが多いです
建物を安全に支えられるようにする必要があるのですね
基礎計画では、SS試験により直接基礎工事に着工出来るかどうか、
地盤改良を必要とする場合にはどの補強をするか検討することになります



RC杭を圧入する場所にポイントマークをつけます
建物の配置をこの時点で確定させておきます

既成鉄筋コンクリート杭

今回の地盤調査から、杭の長さは4mものを使います

杭の頭部(260㎜)には三本の鉄筋があります
これをベタ基礎内の配筋と結束させて一体化させます




このとき杭耐力測定器でデーターを取り確認し
安全であることを吟味します










比較すると、養生期間をとって杭を形成していることで
十分な耐力をあらかじめ持っている点に違いがあります
柱状改良杭の特徴は作業効率が高く打杭工法に比べ低コストです
また近隣に及ぼす騒音、振動の心配がほとんどありません
今回の地盤補強は鉄筋コンクリート摩擦杭を施工しました

建物が建つ敷地の強度や周囲の環境によって
さまざまな補強方法が考えられます
安心して暮らせる住宅をつくるうえで大切な部分となっています
古くは、『土台はヒノキ』で腐らないものがいい・・・
少し前は、『基礎は高くて、ベタ基礎』でないと・・・
そして今では、『地盤(土地)をしっかり造って』安心を・・・
時代とともに安全性の考え方も変わっていくんですね
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